運動会に行きたくない…子どもが集団に入れないとき、親は何を感じ何ができる?

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運動会の季節が近づくと、胸がざわざわする。

「今年こそ、うちの子も楽しく参加できるかな」
そう思いながらも、去年の光景が頭をよぎる。

みんなが整列している中、一人だけ列から外れてしまう我が子。
お遊戯の輪に入れず、先生のそばでうつむいている姿。
かけっこのピストルが鳴った瞬間、耳を塞いで泣き出してしまった日。

「見ているのがつらい」
「正直、私が行きたくない」

そう感じてしまう自分に、罪悪感を覚えていませんか?

大丈夫です。
「子どもの運動会、行きたくない」と思ってしまうお母さん・お父さんは、決して少なくありません。

この記事は、特別支援学校で13年間子どもたちと向き合い、発達障害のある子への音楽活動の効果を大学院で研究してきた、ギフトリトミックスクール講師・はっとりまいの視点からお伝えします。

「行きたくない」と感じるあなたの気持ちは、お子さんを誰よりも愛しているからこそ生まれるものです。
その気持ちを否定せず、まずは一緒に整理していきましょう。


「子どもの運動会、行きたくない」そう感じるのはなぜ?

「運動会なんて、普通は楽しみなはずなのに」
「こんなことを思う私は、ダメな母親なんじゃないか」

そんなふうに自分を責めていませんか?

でも、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
あなたが「行きたくない」と感じる理由は、きっとこういうことではないでしょうか。

子どもがつらそうな姿を見るのが、自分もつらい

運動会という場所で、我が子が楽しめていない。
周りの子が笑顔で走り回る中、うちの子だけが固まっている。
先生に手を引かれて、なんとかその場にいる。

そんな姿を見ていると、胸が締め付けられるような気持ちになりますよね。

「この子は今、何を感じているんだろう」
「怖いのかな、嫌なのかな、恥ずかしいのかな」

我が子の気持ちを想像すればするほど、自分の心も苦しくなる。
これは、お子さんを深く愛しているからこそ感じる痛みです。

周囲の視線が気になってしまう

運動会には、たくさんの保護者が集まります。
ビデオカメラを構えて、我が子の晴れ姿を撮影するお父さんお母さんたち。

そんな中で、うちの子だけが違う動きをしている。
列から外れている。泣いている。参加できていない。

「あの子、どうしたのかしら」
そんな視線を感じる(実際に見られているかどうかは別として)だけで、いたたまれない気持ちになりますよね。

本当は、他の保護者のことなんて気にしなくていいはずなのに。
わかっていても、気になってしまう。
それもまた、自然な感情です。

「うちの子は大丈夫」と言い聞かせ続けるのに疲れた

入園式、発表会、遠足、参観日——
行事のたびに「今回こそは」と期待して、でも思うようにいかなくて。

そのたびに、笑顔で「大丈夫、大丈夫」と自分に言い聞かせてきたのではないでしょうか。

でも、その「大丈夫」を言い続けるのも、実はとても疲れることなんです。

「もう、しんどい」
「正直、行事がなければいいのに」

そう思ってしまう自分がいても、責めないでください。
それは、これまでずっと頑張ってきた証拠だから。

「うちの子だけ」という孤独感

周りを見渡せば、どの子も楽しそうに参加している(ように見える)。
「うちの子だけが、なんでこうなんだろう」
そんな孤独感を抱えていませんか?

ママ友との会話でも、運動会の話題になると複雑な気持ちになる。
「○○ちゃん、かけっこ頑張ってたね!」という言葉に、素直に「おめでとう」と言えない自分がいる。

その罪悪感も、また重くのしかかってきますよね。

「子どもの運動会、行きたくない」という気持ちの奥には、こんなにたくさんの感情が詰まっているのです。

どれも、お子さんを愛しているからこそ生まれる感情。
だから、「行きたくない」と思う自分を責める必要はありません。


子どもが集団に入れない理由を理解する

「どうしてうちの子は、みんなと一緒にできないんだろう」

その疑問は、とても自然なものです。
でも、「どうして」の答えを知ることで、少しだけ心が軽くなることがあります。

集団に入れない子には、ちゃんと理由があります。
それは「やる気がない」とか「わがまま」とかではなく、その子なりの感じ方や発達の特性によるものなのです。

特別支援学校で13年間、さまざまな子どもたちと関わってきた経験から、代表的な3つのタイプについてお伝えします。

感覚過敏がある子

運動会は、五感への刺激がとても強い場所です。

  • ピストルや太鼓、大音量の音楽
  • たくさんの人が動き回る視覚的な刺激
  • 砂ぼこり、日差し、気温の変化
  • 普段と違う服(体操服やハチマキ)の感触

私たち大人にとっては「ちょっとうるさいな」程度のことでも、感覚過敏のある子にとっては「耐えられないほどの苦痛」になることがあります。

たとえば、ピストルの音。
一般的な大人には「バン!」という一瞬の音ですが、感覚過敏のある子には、まるで耳元で爆発が起きたような衝撃として感じられることがあるのです。

そんな状態で「みんなと一緒に並んで」「笑顔で踊って」と言われても、難しいですよね。

これは、わがままでも怠けでもありません。
脳の情報処理の仕方が、少し違うだけなのです。

慎重で新しい環境が苦手な子

「うちの子、すごく慎重派で……」
「新しい場所に行くと、しばらく固まってしまうんです」

こんなお悩みを持つ保護者の方は、とても多いです。

運動会は、普段の園生活とは大きく異なる環境です。

  • いつもと違う場所(グラウンドや体育館)
  • いつもと違う雰囲気(たくさんのお客さん)
  • いつもと違う流れ(プログラムに沿って進む)
  • いつもと違う大人(カメラを構えた見知らぬ保護者)

慎重な子は、「安全かどうか」を確認するまで動けないことがあります。

それは、危険を回避するための大切な本能でもあるのです。
決して「臆病」なのではなく、「用心深い」のです。

時間をかけて環境に慣れれば、少しずつ動けるようになる子も多いのですが、運動会は待ってくれません。
プログラムは進み、「さあ次はお遊戯です!」と急かされる。

その子のペースを待ってもらえないまま、不安を抱えた状態で参加を求められる。
だから、固まってしまったり、泣いてしまったりするのです。

発達がゆっくりな子

子どもの発達には、個人差があります。
その差は、年齢が低いほど大きく見えることがあります。

運動会の競技やお遊戯は、同じ年齢の子を想定して作られています。
でも、発達がゆっくりな子にとっては、その動きについていくのが難しいこともあるのです。

  • 先生の指示を理解するのに、少し時間がかかる
  • 振り付けを覚えるのに、繰り返し練習が必要
  • みんなと同じタイミングで動くことが難しい

「できない」のではなく、「まだ」その段階に達していないだけ。
成長のスピードが違うだけで、その子なりにちゃんと発達しているのです。

でも、運動会という「一斉に同じことをする」場面では、その違いが目立ちやすくなってしまいます。
本人も「あれ、みんなと違う」と感じて、不安になることがあります。


集団に入れない理由を知ると、少し見方が変わりませんか?

「どうしてできないの」ではなく、
「そうか、この子にはこんなふうに感じているんだ」
「この子のペースがあるんだ」

そう思えると、お子さんへの接し方も、自然と変わってくるかもしれません。

そして何より、お母さん・お父さん自身の気持ちも、少しだけ楽になるのではないでしょうか。


運動会前にお母さん・お父さんができること

運動会当日のことを想像すると、今から胃が痛い——
そんな気持ちを抱えているかもしれません。

でも、当日までにできる「小さな準備」があります。
完璧を目指す必要はありません。「できそうなことを、できる範囲で」で大丈夫です。

園の先生と事前に話しておく

まず、担任の先生やクラスの先生と、事前に話をしておくことをおすすめします。

  • うちの子は、こんなことが苦手です
  • 大きな音に敏感なので、ピストルが鳴ると怖がるかもしれません
  • 知らない人がたくさんいると、固まってしまうことがあります
  • 無理に参加させなくても大丈夫です

こういった情報を伝えておくだけで、先生の対応が変わることがあります。

「無理に参加させなくても大丈夫です」という言葉は、先生にとっても安心材料になります。
「保護者は、この子のペースを尊重してほしいと思っているんだな」と伝われば、先生も無理強いせずに見守ってくれるかもしれません。

当日の流れを、子どもと一緒に確認する

「何が起こるかわからない」という不安は、大人でも感じますよね。
子どもにとっては、なおさらです。

事前に、運動会の流れを一緒に確認しておくと、少し安心できることがあります。

  • 「最初に、みんなで並ぶよ」
  • 「次に、お遊戯があるよ。こんな曲だよ」(YouTubeで練習曲を一緒に聴いてみる)
  • 「それから、かけっこがあるよ」
  • 「お昼は、お弁当を食べるよ」

絵や写真を使って説明すると、さらにわかりやすくなります。
園から配られるプログラムを一緒に見ながら、「ここで○○くんの出番だよ」と指差しで教えてあげるのも効果的です。

「逃げ場」を決めておく

これは、お子さんにとっても、お母さん・お父さんにとっても大切なことです。

「つらくなったら、ここに来ていいよ」という場所を、事前に決めておきましょう。

  • 先生のそば
  • 保護者席の端っこ
  • 日陰のベンチ

「逃げる」という言葉に抵抗があるかもしれませんが、「安全な場所に避難する」のは、とても大切なスキルです。

大人だって、しんどい時には休憩しますよね。
それと同じです。

そして、この「逃げ場」は、お母さん・お父さんにとっての心の避難所にもなります。
「つらくなったら、あそこで子どもと一緒に休もう」
そう思えるだけで、少しだけ気持ちが楽になりませんか?

「完璧な参加」を手放す

これが、実は一番大切かもしれません。

「今年こそは、みんなと一緒に参加してほしい」
「せめて、最後まで列に並んでいてほしい」
「お遊戯だけでも、楽しそうに踊ってほしい」

こうした期待は、お子さんを愛しているからこそ生まれるもの。
でも、その期待が重荷になってしまうこともあるのです。

「最初から最後まで参加できなくても、いい」
「列から外れても、いい」
「泣いてしまっても、いい」

そう思えた時、お母さん・お父さんの心にも、お子さんの心にも、余裕が生まれます。


当日、「見ているだけでいい」を伝えてあげる

運動会当日、お子さんが「やりたくない」「怖い」と言い出したら——

焦りますよね。
「せっかくここまで来たのに」
「みんな待ってるのに」
そんな気持ちが湧いてくるかもしれません。

でも、そんな時こそ、「見ているだけでいいよ」と伝えてあげてほしいのです。

「見る」ことも、立派な参加

私は特別支援学校で13年間、さまざまな子どもたちの「運動会」を見てきました。
中には、最初から最後まで参加できない子もいました。

でも、そういう子たちも「見ている」のです。
先生のそばで、お友達が走るのを見ている。
保護者の膝の上で、お遊戯の曲を聴いている。

「見る」「聴く」「感じる」——これも、立派な参加の形です。

今は見ているだけでも、その体験は確実にお子さんの中に蓄積されていきます。
「ああ、運動会ってこういうものなんだ」
「あの曲、知ってる。練習したやつだ」
「みんな楽しそうに走ってるな」

そうした「見る体験」が、来年、再来年の土台になることもあるのです。

無理強いは逆効果になることも

「せっかくだから」と無理に参加させた結果、泣き叫んでしまったり、パニックになってしまったりすると、お子さんの中に「運動会=怖いもの」という記憶が刻まれてしまうことがあります。

そうなると、次の年はもっと行きたくなくなってしまうかもしれません。

「今日は見ているだけでいいよ」
「やりたくなったら、やってもいいよ」

この言葉が、お子さんにとっての「安心」になります。
「無理しなくていいんだ」と思えた時、意外とすんなり参加できることもあるのです。

お母さん・お父さんも、見ているだけでいい

これは、お子さんだけでなく、保護者の方にも言えることです。

「もっと声をかけてあげなきゃ」
「なんとか参加させなきゃ」
そう思って頑張りすぎると、疲れてしまいます。

お母さん・お父さんも、「見ているだけ」でいいのです。

お子さんのそばにいる。
つらそうな時に、そっと手を握る。
「ここにいるよ」と伝える。

それだけで、十分です。
それだけで、お子さんにとっては大きな安心になります。


「みんなと同じ」じゃなくていい理由

運動会を見ていると、どうしても「比較」してしまいますよね。

「○○ちゃんは、あんなに上手に踊ってる」
「△△くんは、かけっこで一等賞だった」
「うちの子だけ、なんで……」

その気持ちは、とてもよくわかります。
私も、保護者の方から何度もそういった声を聞いてきました。

でも、ここで一度立ち止まって考えてみてほしいのです。

「みんなと同じ」って、本当に必要?

運動会という行事は、「集団で同じことをする」ことが求められます。
同じ振り付けで踊り、同じスタートラインに立ち、同じゴールを目指す。

でも、それは「運動会」という一つの場面での話であって、人生全体で「みんなと同じ」である必要はありません。

世の中を見渡してみてください。
活躍している人、幸せに暮らしている人の中には、「みんなと同じ」じゃなかった人もたくさんいます。

  • 学校が苦手だったけど、好きなことを極めた人
  • 集団行動が苦手だったけど、一人で黙々と作業する仕事で成功した人
  • 運動が苦手だったけど、他の分野で輝いている人

お子さんの将来は、運動会で決まるわけではありません。

「この子らしさ」を大切にする

私は大学院で、発達障害のある子どもへの音楽活動の効果について研究してきました。

その中で感じたのは、「その子らしさ」を認められた子どもは、自己肯定感が高くなるということです。

「あなたは、みんなと違っていい」
「あなたには、あなたの良さがある」
「あなたのペースでいい」

こうした言葉を受け取った子どもは、安心して自分の力を発揮できるようになります。

逆に、「みんなと同じにしなさい」「なんでできないの」と言われ続けた子どもは、自信を失い、挑戦することを怖がるようになってしまうことがあります。

運動会は「通過点」に過ぎない

今、目の前の運動会がすべてのように感じているかもしれません。
でも、長い目で見れば、運動会は「通過点」の一つに過ぎません。

今年の運動会で参加できなかったとしても、
来年は少しだけ参加できるかもしれない。
再来年は、もっと楽しめるかもしれない。

あるいは、運動会は苦手なままかもしれないけれど、
別の行事——たとえば音楽会や作品展——では、キラキラ輝けるかもしれない。

お子さんの人生は、まだまだこれから。
一つの行事で、すべてが決まるわけではありません。

お母さん・お父さんの「大丈夫」が、子どもを支える

お子さんは、保護者の気持ちを敏感に感じ取ります。

お母さんが不安そうにしていると、子どもも不安になる。
お父さんがイライラしていると、子どももピリピリする。

逆に、保護者が「大丈夫だよ、あなたはあなたのままでいいよ」と穏やかでいると、子どもも安心できるのです。

だからこそ、まずはお母さん・お父さん自身が「みんなと同じじゃなくていい」と思えることが大切なのです。

それは、お子さんのためであると同時に、ご自身のためでもあります。
「比較しなくていい」と思えた時、きっと心が軽くなるはずです。


岡山市で「集団に慣れる」小さな練習の場

ここまで読んでくださったあなたは、きっとお子さんのことを真剣に考えている方だと思います。

「運動会が苦手」「集団に入れない」という状況を、なんとかしたい。
でも、無理強いはしたくない。
この子のペースを大切にしながら、少しずつ成長してほしい。

そんなふうに思っているのではないでしょうか。

ここで、岡山市北区にある「ギフトリトミックスクール」についてお伝えさせてください。

「小さな集団」で、安心しながら慣れていける

ギフトリトミックスクールは、少人数制のリトミック教室です。

運動会や園の行事のような「大人数で一斉に同じことをする」場ではなく、少人数の安心できる環境で、お子さんのペースに合わせた活動ができます。

いきなり大きな集団に入るのは、ハードルが高いですよね。
でも、小さな集団で「他の子と一緒に過ごす」体験を重ねることで、少しずつ集団への抵抗感が和らいでいくことがあります。

音楽の力で「楽しい」をいっしょに

リトミックは、音楽に合わせて体を動かす活動です。「正しくできたか」ではなく「楽しいかどうか」が大切にされる場なので、運動会のように「みんなと同じことを一斉に」というプレッシャーがありません。

お子さんのペースで参加でき、「人と一緒にいる時間って楽しい」という感覚を少しずつ育てていけます。その積み重ねが、集団への安心感につながっていきます。

まずは無料体験から

「運動会が苦手」「集団に入れない」とお子さんのことで悩んでいるなら、まずは一度、無料体験レッスンで教室の雰囲気を見にいらしてください。

無理に参加させることはありません。お子さんとお母さん・お父さんが「ここなら安心できそう」と感じられるか、ぜひ確かめてみてください。

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